『新宿・夏の死』(船戸与一 著)

 

 

新宿・夏の死 (小学館文庫)

新宿・夏の死 (小学館文庫)

 

  2000年頃に執筆された、新宿を舞台とした短編集。歌舞伎町が魑魅魍魎うずまく、危険でありながらも魅力的な街だった最後の時代の話。(この短編を出した後、作者は過去を作品の舞台にするようになったらしい。大沢在昌氏の解説より)

 とにかく取材力がすさまじい。出てくる料理や登場人物の方言の使い方、経済に関する法律についてまで徹底したこだわり。

 

 自分は頭が悪くて(謙遜でも卑下や卑屈でもない)学校の勉強もまるでできなかったので知らなかったがチベットの問題や中国の覇権主義など政治についても興味深く読めた。

 

 ちなみに「殺し屋1」の連載開始が1998年。

 

 ハードボイルドは初めて読んだがあんまり向いてないかも。でも面白かった。