断酒17日間でだめだった(再開した)

 お金がなかったり全身がむくんだり、筒井康隆のエッセイに「星新一は酒と睡眠導入剤を一緒に飲むのを続けた結果寝たきりになって死んだ」とあったのを読んだり、そういうあれで断酒することにした。

 私は、余計なことを書いて変な感じになるのも嫌なので書かないけれども、だいぶ若い年齢の時からお酒を飲んでいる。特殊な空白期間を除いて10年以上連続飲酒している。2018年に入ってからも、1日と絶やさず飲んでいる。

 近頃は下痢がひどいのに加えて右の脇腹の訳わかんないところが痛くなってきた。

 それでも飲み続けるのは単に習慣であり惰性だ。そして習慣を変えるのは難しい。

 だが今回止めざるを得ない事態になった。やはり詳細は省くが端的にいうとお金がないので。

 断酒する方法としては病院で嫌酒剤(シアナマイド)を処方してもらいそれで強制的に飲めなくすることにした。意志の力では無理だと判断した。

 

 で、17日間断酒した。状況は忘れたけど18日目でもうだめだった。

 

結果

 下痢は治らなかった

 絶対酒が原因だったと思ってたのでショックだった。

 これは持論であってオカルトの域を出ないのだけど、酒をやめて血中のアルコール濃度は引いても、内臓はずっとアルコールに漬かった状態にあったわけで、それが完全に抜けるのには数週間かかる。内臓疾患が続くのはそういうことなんだと思う。

 連続飲酒していた人が酒をやめてしばらくしてから「あ、いま酒が抜けた」という感覚になるというのは複数の人が発言している。吾妻ひでお先生の『アル中病棟』にもそんな話があったような。

(この後、断酒を再開したら便通の回数がだいぶ減って1日に2回くらいになった)

失踪日記2 アル中病棟

失踪日記2 アル中病棟

 
 

 あんまり(すぐには)痩せない。痩せるのは14日以降

 一週間で顔のむくみは取れた。1kg痩せた。そこから減らない。飲まない分余計なものを食べちゃう。マクドナルドとか立ち食いそばとか。(これも持論だが)酒欲は食欲とすごく重なるところがあるので飲まない分食べたくなる。

 それでも72.5kgあったのが17日で69kgまでなりました。太っていることにコンプレックスのある自分としては断酒を続ける動機が与えられた。断酒を続ける自信・根拠になりました(今まで「断酒なんかしてどうすんの? メリットないでしょう」という態度だった)。

 

 バラエティ番組を見ても味気ない

 私は笑うのが大好きだ。笑うのは行為じゃない。演技で泣くのは行為だが感動や悲哀で泣くのは行為じゃない。反応・反射であり生理だ。笑うのはとても気持ちがいい。

 テレビのバラエティ番組もよく見るがシラフで見ると白けるのねん。歳のせい? でも「イッテQ」とかこっちのテンションも上がってないと楽しくないよ。

 私が酒をやめられないのは「笑い上戸だから」ということが大きい。笑いは私の人生においてかなりの重きを占める。酒は笑いをブーストする。

 

 ED気味になった

 今まで酔った勢いでエロ動画とか見てたんでしょうね。

 

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 17日お酒をやめて、だめで3,4日ほど飲む日が続いて、そしていわゆる「底つき体験」(ググってください)があって、また6日ほど止め続けています。

「禁煙なんて簡単ですよ。私は何回もしています」というクソつまんないジョークがあるが、禁酒という行為(連続飲酒者にとってアルコールは摂取するのが常態なので断酒はアクションなのです)は最高にコスパがいい。というか今まで酒に使っていた時間とお金を別のことで使わざるを得ない。無趣味な自分にはそれこそが苦痛だったのだが……。

「教養とは一人で時間を潰せる技術のことである」みたいなことを中島らも氏が言っていた。私は教養とか知性と呼べるものを持ち合わせていない。空いた時間を埋めるものがない。

 

 もし自分が下戸だったらと思うとゾッとする。

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「酒だけはやめられないよ」という人も、嫌酒剤を処方してもらって3日だけやめてみてください。めちゃくちゃつらいのが最初の3日です。自分の中のマゾヒズムの部分をフル出力してください。断酒は消極的なマゾ行為です。慎ましさは日本人の美徳です。

 酒は飲んでも飲まなくても、素晴らしいものだ。

 もしそうだったらどれだけ良いでしょう。

 

山本英夫先生の『ホムンクルス』のラストのセリフが入ります)